プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》/アンジェラ・ゲオルギュー (1998年)

プッチーニ:ボエーム 全曲
先日よりプッチーニの歌劇《トゥーランドット》、《トスカ》、そして今回紹介する《ラ・ボエーム》と聴いています。どのオペラも引き込まれるようなアリアがいくつも存在しており、忘れがたい旋律に出会います。まるでブラームスを初めて聴いたときのような感覚です。
ミミを演じるソプラノのアンジェラ・ゲオルギューは、ルーマニアのアジュート生まれで、1990年にデビューし、その後、ヨーロッパの主要な歌劇場で活躍を続けています。特に《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナ、《ラ・ボエーム》のミミ、《トゥーランドット》のリュー、《カルメン》のミカエラなどで注目を集めた。そして1994年にはロンドンでショルティ指揮の《椿姫》でヴィオレッタに抜擢されて大成功を収め、名声を決定づけました。
このオペラの聴き所の一つは、第1幕の暗闇でロドルフォとミミの二人が鍵を探すシーンでしょう。暗闇の中、ロドルフォが先に鍵を見つけますが、彼はそれを隠しミミに近寄ります。手探りで鍵を探す二人の手がふれあい、二人は恋に落ちます。しかし、ストーリーの最後には悲しくもミミが仲間に見守られながら死んでしまいます。
映画『ムーラン・ルージュ』(2001年)は概ねこのオペラのストーリーに基づいて作られています。
あらすじ(「わかる!オペラ情報館」)


アンジェラ・ゲオルギュー -「私の名はミミ (Sì, mi chiamano Mimì)」



マリア・カラス - 「私の名はミミ (Sì, mi chiamano Mimì)」