Solitude on Guitar / Baden Powell (1973年)

Solitude on Guitar
★曲目
1. Introduçao Ao Poema Dos Olhos da Amada
2. Chará
3. Se Todos Fossem Iguais a Você
4. Marcia, Eu Te Amo
5. Na Gafieira Do Vidigal
6. Komnt Ein Vogel Geflogen
7. Fim da Linha (End of the Line)
8. Shadow of Your Smile
9. Brasiliana
10. Bassamba
11. Por Causa de Voc
12. Solitário


★CMで「君がいるだけで」をボサ・ノヴァ風にカバーしているのって誰なんだろうって少し気になっていましたが、Sotte Bosse(ソット・ボッセ)という日本人のユニットだったんですね。J-Popの名曲をたくさんカバーしているようで、一通聴いてみたいと思いました。個人的にはスピッツあたりが気になります。
ボサ・ノヴァと言えば、アントニオ・カルロス・ジョビンジョアン・ジルベルト、そしてバーデン・パウエルの3人の巨匠が真っ先に浮かびます。ジョビンとジルベルトのことは以前に紹介しましたが、バーデン・パウエルを紹介していないことに気づきました。と言うものの、自分もこの1枚しかまだ聴いておらず、バーデン・パウエルのことも詳しくありません。
バーデン・パウエルは、19歳で作曲したサンバ・トリスチ(Samba Triste)がヒットし、一躍有名になります。60年代に入ると、詩人のヴィニシウス・ジ・モラエスと交流を深め、アントニオ・カルロス・ジョビンジョアン・ジルベルトらと共に世界的なボサ・ノヴァ・ムーヴメントの隆盛に貢献しました。70年代に活動の拠点をヨーロッパに移した彼は、作曲家としてよりもギタリストとしての円熟を極めたと言われます。
その円熟期の1枚がこの『Solitude on Guitar(邦題:孤独)』です。アントニオ・カルロス・ジョビンジョアン・ジルベルトボサ・ノヴァの王道とするなら、パウエルのこのアルバムは、少しスパニッシュ(フラメンコ)ギターに原点回帰したようにも聴こえます。しかし、ジャズのリズムも融合しているので、コテコテ感は感じられません。


Baden Powell - Samba Triste - Europe by Loronix



Baden Powell - tristeza