知恩院〜清水寺

東山は京都の人が大切にして誇りにしている寺社が密集しています。ここに来ると京都らしさを感じます。4月はサクラ、5月はシャクナゲツツジと、寺社の境内や林道を彩る草木が移り変わっていくことに風情を感じます。
記録を作ろうという気はまったくないのですが、ここ2、3年で訪れた京都の仏閣、神社は今回で100寺社に達しました。といっても、洛西、洛北の西域、松尾・桂・大原野にはまったく足を伸ばしていません。あまり有名でない寺も一つずつ確実に参っているため、寺社礼拝に関しては自分は各駅停車です。焦らず無理のないように気持ちをこめて参拝してゆきたいと思っています。


今回の散策ルートは、知恩院円山公園→安養寺→長楽寺→東大谷祖廟→大雲院→双林寺→高台寺→霊山観音→京都霊山護国神社→幕末維新ミュージアム清水寺地主神社大谷本廟→八坂庚申堂→法観寺円徳院→青蓮院→尊勝院→粟田神社→良恩寺→仏光寺本廟 でした。


知恩院
浄土宗の総本山です。ずっと前から一度訪れてみたいと思っていたので感動も一入でした。徳川家が浄土宗徒であることや、京都における徳川家の拠点とすること、徳川家の威勢を誇示し、朝廷を牽制(監視)することといった、政治的な背景もあったと言われています。次は二条城を見に行こうかとも思っています。
ちなみに、知恩院の七不思議ですが、現在は、集会堂が工事中のため、「忘れ傘」(御影堂正面縁側)「鴬張りの廊下」(御影堂渡り廊下)、「瓜生石」(黒門前道路の交差点)だけしか、直接見ることはできないようです。









青蓮院
神宮道に面したここ青蓮院西側のたたずまいは落ち着きがあって閑雅な趣です。あわせてクスノキの巨樹が石垣の上の土塁にしっかり根を張り、大きく枝を広げて緑陰を作ってくれているので、日差しの強い今の時期でも風が涼しく、胸に染み入ります。
青蓮院は、粟田御所とも呼ばれ、天台宗門跡寺院として寺格は高いです。親鸞が9歳で出家する際も慈円の得度を受けています。寺宝の「青不動」は、日本三不動のひとつ(ほかのふたつは三井寺の黄不動と高野山明王院の赤不動)として貴重なものです。
庭園の「霧島の庭」では霧島ツツジが満開でとても綺麗でした。






尊勝院からの眺め
連休とは言え、ここまで人は上ってきていませんでした。京都市内が一望できます。穴場ですね。



円山公園
幕末維新ミュージアムへ行きました。大河ドラマ篤姫」も毎週みています。天璋院篤姫の話もさることながら、この動乱の時代に生きた偉人の話はとても興味があります。



清水寺
東山は坂の街です。日が昇る方向から京都の街を眺めていると、自分の普段の生活を省みるような気持ちになります。



清水寺



地主神社
縁結びの神様です。いい人とご縁がありますようにお祈りしました。色んなところでいい出会いがあることを願っています。



八坂の塔法観寺) 高台寺からの眺め



高台寺



法観寺八坂の塔



大谷本廟
一人で大谷本廟へ参拝しました。やはり浄土真宗の本廟ですから、ここで手を合わせる時は気持ちが違います。まずは1ヶ月、無事に過ごさせていただけたことを感謝しました。