なぜこんなに生きにくいのか / 南 直哉 (2008年)

なぜこんなに生きにくいのか


目次
第1章 なぜこんなに生きにくいのか
第2章 「あの世」はあるのか、ないのか
第3章 「本当の自分」はどこにいるのか
第4章 「いま、ここ」に生きる意味とは
第5章 親と子の深くて苦しい絆
第6章 人間関係はなぜ悩ましいのか
第7章 困難な時代をどう生き抜くか
第8章 生きるテクニックとしての仏教


南直哉さんの新書が出たので早速に購入しました。
本書は、これまでの著書と違い、トピック(エピソード)が俗世間に即した具体的なものが多く、表現の仕方が容易になったように感じられます。それもそのはずで、本作では、語った内容をほぼそのまま収録した形をとっています。著者は、少し違和感を感じられているようですが、「自殺」、「殺人」、「新興宗教」、「かね」、「親子関係」、「いじめ」、「いまの日本の政治」など、関心はあるけれど、よくわからない、当事者であるけど、誰に意見を求めていいかわからない、そういう人が実際は多いのかもしれません。
本書の根底に流れているのは、「第3の視点を持つこと」です。自己批判の精神を持てるかどうか、自分や、他者を相対的に評価できるか、その関係性を客観視できるかどうかです。常識だと思っていることも、意外と非常識なのかもしれません。
http://indai.blog.ocn.ne.jp/osorezan/


ニュースの深層2006/12/6 #1/5