Chants, Hymns and Dances / Gurdjieff, Tsabropoulos

Chants Hymns & Dances


★曲目
1. Chant from a Holy Book
2. Bayaty
3. Prayer
4. Duduki
5. Interlude I
6. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins I
7. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins II
8. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins III
9. Dance
10. Chant
11. Interlude II
12. Assyrian Woman Mourners
13. Armenian Song
14. (No. 11)
15. Woman´s Prayer
16. Chant from a Holy Book, var. 1
1〜5,11〜16:作曲;George Gurdjieff,Thomas de Hartmann,
6〜10:作曲;Vassilis Tsabropoulos
Anja Lachner(Violoncello),Vassilis Tsabropoulos(Piano)


★ゲオルギイ・グルジエフは、キング・クリムゾンロバート・フリップが影響を受けていることから興味が出て聴いてみました。しかし、よくよく調べてみると、「20世紀最大の神秘思想家」とか、「ヒッピーの世界での三大グルの一人」とか、「エニアグラム」を世に知らしめた人物であるとか、なにやら胡散臭い神秘的な香りがプンプンしてきました。


Wikipediaなんかを参照する限りでは、人生において何度も魂の危機を経験しているようで、かなり数奇な運命をおくった人なのかもしれません。


といいつつも、音楽を聴く限りでは、心地よいものがあります。民族的なものがあって、東ヨーロッパ、ロシア、北欧系の作曲家やロックバンドが奏でるメロディを思い出させます。


演奏はすべて、ギリシャのピアニスト、ヴァシリス・ツァブロプーサスとチェロのアニア・レヒナーのデュオによるものです。作曲は、1〜5,11〜16がグルジエフ、6〜10がツァブロプーサスです。ちなみに、ツァブロプーサスはクラシック、ジャズの両面からECMレーベルが強力に売り出している新鋭アーティスト。


グルジエフは、ロシアの作曲家であるトーマス・ド・ハートマンとの共作で数々のピアノ曲を残したとのこと。グルジエフの曲は作風の違いから、「アジアの歌と踊り」(エスニック系の作品集)、「聖歌」(キリスト教系の作品集)、「ダルヴィッシュの儀式」(スーフィ系の作品集)、「魔術師たちの闘争」(同名のバレエのために作曲された作品集)と、いくつかに大別されているようです。このアルバムは、タイトルより「聖歌」の範疇に入るものと思われます。


エニアグラム」もついでにやってみました。タイプとしては、5、1、6が高かったです。この診断の良いと思うところは、それぞれのタイプが自分に持ち合わせていないものを持っていると考えるところで、あるタイプに固着させるのではなく、自分の弱点を常に補完させようと、サークル内を巡っていくところだと思います。