ダンス・ダンス・ダンス / 村上春樹(1991年)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)


ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)


★現代は、「誰も愛せない」「人生に何を期待したり求めたりしたらいいのかわからない」「ただ歳をとっているだけの無目的の人生」といった悩みを抱える人が増えているのかもしれません。「見える身体」と「見えない身体」の間に歪みが生まれたままでは、いくら一生懸命ダンスしても、そのステップの乱れはなかなか修復できないのかもしれません。主人公「僕」が「羊男」から示唆を受けたように、自分なりのリズムを大切にしながら、意識的に身体全体の筋肉を動かすことが重要です。ひとつひとつの物事に対して、きちんと筋を通して対処していく姿勢がどうしても必要です。