24時間テレビを考える

自分は実は24時間テレビ大半をみました。自分がどう感じるかを知りたかったからです。正直、思わず涙が溢れそうな場面がありました。出演している人も、応援している人も素直に一生懸命になっているように見えました。  


でも、ぼくは「24時間テレビがあまり好きではありません。」なぜなら、僕が感じた感情は映画を見た時の感動に似通っているからです。映画を否定するわけではありません。


では、「何が足りないのか」。それは、あの番組が終わってチャンネルを変えた時に、多くの人はもうすでに満足してしまっているであろうところです。あの番組の足りないところは、「涙するように」工夫はされているけれども、「明日からあなたはどう考え、そのように社会に関わっていくか」というような問いがほとんどないところです。24時間テレビを見て、「夏が終わった」という感想だけでは、社会は変わらないのではないだろうかと思いました。


しかし、自分は人が一生懸命に努力する姿を見て感動することや、不遇に人を見て助けたいと思うといった「感情」、「美しさ」を感じる心が必要ないとは思っていません。感情が人を何かに駆り立てる動機になることは多いと思います。でも、その感じた感情をどのように社会に還元していけばいいかを、教える人は非常に少ないように思います。


例えば、障害者の方の手助けをしたいと思ったなら、その環境をとりまく制度や法律について知る必要があるだろうし、さらに言えば「幸せ」とは何かを考える必要もあると思います。