Books: ヒトーパデーシャー処世の教え / ナーラーヤナ

 

ヒトーパデーシャ―処世の教え (岩波文庫 赤 61-1)

ヒトーパデーシャ―処世の教え (岩波文庫 赤 61-1)

 

古代インドのサンスクリット説話集『パンチャタントラ』のベンガルに伝わった伝本。

「ヒトーパデーシャ」とは、有益な教訓という意味で、ナーラーヤナ(9世紀頃) が原本の5編を4編に改編、平易に要約したものです。

学者ビシュヌシャルマンがスダルシャナ王の愚かな王子たちのために、虎や猿や鳥などの活躍する寓話に託して処世の学を説くという体裁をとっています。飾り気のなく、インド民衆の生活の知恵が描かれています。