Books: Norwegian Wood / Haruki Murakami (Translated by Jay Rubin) 2000

 

 

Halfway through April Naoko turned 20.  She was seven months older than I was, my own birthday being in November.  There was something strange about her becoming 20.  I felt as if the only thing that made sense, whether for Naoko or for me, was to keep going back and forth between 18 and 19.  After 18 would come 19, and after 19, 18, of course.  But she turned 20.  And in the autumn, I would do the same.  Only the dead stay 17 for ever.

From Haruki Murakami's Norwegian Wood (Translated by Jay Rubin)

この小説では、歳を取るというのは嫌というだけの単純なものを言いたいわけではなく、失った親友と年齢が離れてゆくことの寂しさと、自分が大人になってしまうことの思春期特有の漠然とした不安感が漂っています。

どうして誕生日を祝うのか、私も幼い頃そう思っていました。自分一人で考えていると、歳をとることは嬉しくないというのが本音で、不安すら感じます。でも、周りが祝ってくれるものだから、嬉しくするのが普通なんだと、半ば自分を誤魔化してきたようにも思います。他人の誕生日は口実に過ぎず、お祝いすることが目的なんじゃないかな?って思ったりもします。

しかし、親になって分かったことは、子どもの成長は心底嬉しいということです。誕生日が苦手なのは、たぶん、ケーキが苦手だからかもしれません。玉子、スポンジと、生クリームの組み合わせが苦手です。