Entries from 2011-12-04 to 1 day

寄生から共生へ昨日の敵は今日の共 / 山村則男・早川洋一・藤島政博(1995年)

寄生者は垂直感染率を高めるような形質を進化させようとし、宿主はそれを低めるような形質を進化させるだろう。このコンフリクトに宿主がある程度勝ち続け、垂直感染率が低いままであるとすると、両者の間には対立関係が続く。しかし、このコンフリクトに寄…

生命の意味論 / 多田富雄(1997年)

超システムは、しかし、要素そのものを自ら作り出し、システム自体を自分で生成してゆくシステムである。要素も関係そのものを自ら作り出し、システムで生成してゆくシステムである。要素も関係も初めから存在していたわけではない。 エボラ出血熱、ラッサ熱…

邂逅 / 多田富雄・鶴見和子(2003年)

「他者」と「自己」の緊張関係が免疫スーパーシステムを成立させるとすれば、異種は単なる排除の対象ではない。スーパーシステムのワールドでは異種は同種と同様に、いやもっと重要な構成要素になっているといえると思います。 免疫スーパーシステムという世…