安永浩のファントム空間論

安永のファントム理論は,主体と対象との間の心的距離空間幾何学構造によって記述し,分裂病が心的空間の構造的失調による一種の’幾何学的’錯視であるという解釈を提出したものである.
この理論の骨子となっている哲学的前提は,Wauchope,O.S.(1984)の「パターン」(柄)という発想である.パターンとは,生地の柄模様あるいは地と図のような相互依存的でしかも非対称(異質)的な対の謂である.たとえば主観/客観,生/死,自我/非我,質/量などのわれわれにとっての重要な概念対はパターンをなしている.この対は一般化して「A/B」と表記される.
http://bach.ss.sugiyama-u.ac.jp/~yamane/kenkyu/1999/phantom.htmlより引用(2005.12.26)

精神科医のものの考え方―私の臨床経験から

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