「再帰的近代化」とはどのような事態か.それは,近代がその立ち上げの時期に必要としていた「伝統」「宗教」などのフィクショナルな要素から離陸し,近代が近代を自己言及的に再生産する事態であると言われている.
以下,http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsshs/thesis/n38.htmlより引用(2005.12.26)
ギデンズは現代を,個人が目標を掲げ,それに向かって絶えず自己を統御する「再帰的な行動様式」が求められると強調する.「再帰的な行動様式」は自己の物語を維持する力となるが,それによって,個人が一つの生き方に執着することになり,新たな物語を創造していくことが困難になる.この行動様式が病理として現れる事態がアディクションであり,それは「意識の自由」を喪失していく「即自化」の病理である.
- 作者: アンソニー・ギデンズ,松尾精文、小幡正敏
- 出版社/メーカー: 而立書房
- 発売日: 1993/12/25
- メディア: 単行本
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