★監督:マイケル・ラドフォード
★脚本:マイケル・ラドフォード
★出演者:アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジョセフ・ファインズ、リン・コリンズ、ヘザー・ゴールデンハーシュ、ズレイカ・ロビンソン
★音楽:ジョスリン・プーク
★紹介・感想:シェークスピアの有名な戯曲「ベニスの商人」のセリフを忠実に再現した映画です。しかし、監督のマイケル・ラドフォードは、自らの失敗により破滅に至ったシャイロックこそがシュークスピアの中で初めての初めての悲劇の主人公であると考えているため、いくつか原作にはないシーンやセリフも追加されています。この映画は、ベニスで、ユダヤ人たちが頑迷なキリスト教徒らによって残酷に罵倒されている様子から始まります。
キャストは、シャイロック(ユダヤ人の高利貸)にアル・パチーノ、アントニオ(ベニスの商人)にジェレミー・アイアンズ、バサーニオ(アントニオの親友)にジョセフ・ファインズ、ポーシャ(ベルモントの王女)にリン・コリンズ、ネリッサ(ポーシャの従者)にヘザー・ゴールデンハーシュ、ジェシカ(シャイロクの娘)にズレイカ・ロビンソンです。
このシェークスピアの作品、女性が知性、勇気など色々な面で男性よりも勝っているように感じられます。ポーシャとネリッサは、裁判でアントニオを救います。また、ジェシカは、父親のもとから使用人を解放し、自らもキリスト教徒の男性のもとへ行き、改宗し結婚します。この3人の女性が、決定的なシーンでは、男装しているというのも何かのメタファーでしょう。
シェークスピアが、ポーシャをエリザベス1世として、シャイロックを清教徒として描いたのではないかという説もあるようです。異教徒に対して、古い戒律である「目には目を、歯には歯を」ではなく、キリスト教的慈悲の心で平和な和解を示そうとしたのかも知れません。
参考: http://en.wikipedia.org/wiki/The_Merchant_of_Venice
アカデミア橋からみたサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
ベネツィアの運河
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