大切なグラス

先輩らと集まり 飲み屋でグラスを交わした
話が途切れることなく 7時間が一瞬の間に過ぎた
それぞれ自分だけの大切なグラスを持っている
しかし 理不尽な揺れに見舞われて
それぞれの手に持っているグラスに残っている量はわずかになっている
残り少なくなったことを不幸だと嘆く場面もあったけど
それでも少しでもその中に何か残っているんだったら
いいんじゃないかと思うようになった
何もないわけではない たとえなくなったとしても
自分だけのグラスまでは決して壊さないようにと誓った
また新しいもので満たせばいいのだから