魔笛/レヴァイン指揮,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

モーツァルト:歌劇《魔笛》全曲 [DVD]


★歌劇『魔笛』/ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト
演出・装置・衣装:ジャン=ピエール・ポネル
指揮:ジェームズ・レヴァイン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ザラストロ:マルッティ・タルヴェラ
タミーノ:ペーター・シュライヤー
パミーナ:イレアーナ・コトルバス
夜の女王:エディタ・グルベローヴァ
パパゲーノ:クリスティアン・ベッシュ
パパゲーナ:グドルン・ジーパー
1982年8月21日フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク


★CDでは慣れ親しんでいたモーツァルトの『魔笛』。今回DVDで観てみました。音から想像していた通り、ストーリーや登場人物など、ファンタスティックで子どもっぽい部分やコミカルな演技が多く、見ているだけで気持ちが解れてきました。
悪者たちがパパゲーノとパミーナに襲いかかるシーンがたびたびあります。しかし、パパゲーノが魔法の鈴を鳴らすと、なぜか悪者たちは歌いながら踊り出し、どこかへと消えていってしまいます。「力」ではなく「魅力的な旋律」しかも「一瞬の音色」によって敵を退散させるという発想は、夢があっていいと思います。子どもっぽいと思われるかもしれませんが、この「明るさ」を世知辛い「大人」の間に置いてみると、どんなに素晴らしい世界に変っていくことでしょうか。こういうところにモーツァルトの魅力があるような気がします。