さとかんの「環境倫理勉強会」

梅田での環境倫理勉強会に参加しました。テーマは「宗教」でした。発表者の方がとても丁寧に、また情熱をもってレビューしてくれたので、非常にわかりやすく、いい勉強になりました。やはりこのテーマには興味を持った人が多く、議論も盛んに行われました。実は、諸事情でとあるカフェで机をくっつけて勉強会を行いました。レジメを見ながら「〜教が〜」、「〜神は〜」といった発言がなされたので、周りの人からは怪しく見えたかもしれません。しかし、かつてパリでは実存哲学者たちが、あるいはウィーンでは芸術家たちがコーヒーを飲みながら夜通しで熱く議論を繰り広げていたことを思うと、こういうスタイルは学生(学者!?)らしくていいんじゃないかと思いました。
かつて自分は「ディープエコロジー」について発表したことがあり、この勉強会にはとても関心があります。またいつか自分も発表しようと構想を練っているものの、まだはっきりとした輪郭が見えていません。考え過ぎたのか、自分には何も問題意識がないのか、あるいは自分は何も考えずに生きているのかと思うことさえあります。事実そうなのかもしれません。しかし、このモヤモヤ感は何かある感じのものです。
思い切って「ディープエコロジー」に関連したなにか、あるいは、「環境と個人」みたいなテーマでやってみても面白いかと思っています。
諸所の環境問題に関して「なにをなすべきか」あるいは「なにをなさざるべきか」といった倫理や行動の規範については、2番目の問題に思えてなりません。それよりももっと根本に「そもそも、なぜ環境を守らなければならないのか」といった問題があるような気がしています。「なぜこの人はこのような主張を行うのか」あるいは「なぜそのような行動をとるのか」といった問いがあり、それを探ることの方に興味があります。そのような言動の根底に、ときには宗教的な信条があると思います。