Jazz Spot 845

普段何気なく生活している中で、すご〜くたまに、心から素晴らしいと思える瞬間に出会うことがあります。自分の場合、美味しい料理を食べた時、好きな音楽を聴いている時に、Fantasticな気持ちになることがあります。


昨晩の845でのライヴ演奏は、一生忘れる事ができないようなくらい衝撃を受けました。ピアノの奥村斉さんは、チック・コリアを敬愛されており、ディープに解釈を掘り下げておられます。アグレッシヴでテクニカルな演奏にただ圧倒され続けるのみでした。Bullet Trainでは、ドラムの松本慎吾さんの演奏がとてもかっこよく、まさに列車が弾丸のごとく(Bullet Train)走り抜けるような感じのリズムなのですが、一度聴いただけで身体に染み込んでしまいました。チック・コリアスタン・ゲッツの共演で有名なLithaでは、サックスの栗田洋輔さんのサックスが温かく響いていました。「Soul Mates」でのソプラノも美しかったです。ベースの佐々木研太さんは、一見渋めの演奏なのですが、実はすごく音数が多く、指の動きが尋常じゃなかったです。静かだけど、実はめちゃくちゃすごいことやっている感じの演奏です。最後に演られたチック屈指の名曲Spainの解釈を聴いて、今夜のカルテットの世界の一端が見えた気がしました。


演奏者



演奏リスト
1st
・That Old Feeling
・Humpty Dumpty
・Soul Mates
・Bullet Train


2nd
・Litha
・Oran
・Promise
・Spain 卯