Music: Let's Dance / David Bowie

 

Let's Dance

Let's Dance

 

 デヴィッド・ボウイとはあまり接点がないままに音楽を聴いてきました。70年代前半にプログレ音楽が流行った一方で、異なるスタイル(オルタナティブ)として注目を浴びたのがグラムロックです。T・レックス、デヴィッド・ボウイブライアン・イーノに代表される、中性的な化粧をほどこし、煌びやかな衣装に身を包み、つややかなギターサウンドが特徴です。プログレが隠キャなら、グラムはパリピーでしょうか。

デヴィッド・ボウイは、グラムロックの枠組みにとらわれない独自な進化を遂げていきました。このアルバムは、83年発表で、まだ無名だったアメリカのギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンを起用し、彼のブレイクのきっかけを作りました。

有名なアーティストが、無名なミュージシャンを起用することで、その人のブレイクのきっかけを作るということは音楽シーンではよくあることで、先見の明があるといいますか、霊感のようなもので惹かれ合うんでしょうね。もちろん、そうじゃないこともあるでしょうけど。