Music: J. S. Bach:Violin Concertos / Hilary Hahn(2018)

 

1. ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
2. ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
3. 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV 1043
4. オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調 BWV 1060

ヒラリー・ハーン(Vn)、ロサンゼルス室内管弦楽団Los Angels Chamber Orchestra
指揮者:ジェフリー・カーネJeffrey Kahane
録音:2003年

BWV 1043ではMargaret Batjerが第2ヴァイオリンを、BWV 1060ではAllan Vogelがオーボエを担当しています。

2台のチェンバロのための協奏曲ハ短調BWV1060は、J・S・バッハによる2台のチェンバロと弦楽オーケストラのための協奏曲です。1730年代後半に、同じくハ短調オーボエとヴァイオリンのための協奏曲を編曲したものが原型と思われます。バッハのケーテン時代(1717-1723年)に作曲されたと思われるこの協奏曲の原典版は失われましたが、BWV1060Rとして知られるいくつかの版が復元されています。

バッハの音楽はデスクワークのBGMとしても向いていますし、一方で聴き込もうと思えば深みのあるマニア性もあります。ヒラリー・ハーンは、バージニア州レキシントン生まれ、ボルティモア出身のドイツ系アメリカ人ですが、彼女のヴァイオリンには明るさと開放感があり、どちらかといえばBGMとして休日の午前中のデスクワークに聴きたくなる雰囲気です。ハーンは、若い頃にバルティモアのロシア人コミュニティのコンサートで「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1060」の生演奏を聴いた記憶があると語っています。