多文明共存時代の農業 / 高谷好一 2002 農村漁村文化協会

多文明共存時代の農業 (人間選書)
松岡正剛さんの書評のブログも僕が定期的にチェックしているサイトの一つです.今回は興味深い本が紹介されていたのでここに記しておきます.
高谷好一著の『多文明共存時代の農業』という本です.書評を読んだだけでもすごく勉強になります.

本書の著者の高谷さんは、日本の山河と農業が日本人全体の族産だと断言する。山河と農業を守っていくのが今後の日本の存続にとって最も賢明な方法だという。江戸時代以降、日本の文化の根本は農業なのである。
 ところが20世紀はすべてが経済の時代になった。それでもあの奇形の経済的暴走がはじまるまでは、日本人の8割は農村にいた。そこに農村共同体というみごとな社会をつくり、そのスピード、その経済文化、その食生活、その衣料感覚で生活をしていた。その中心には必ず農民がいた。
 そもそも世界中の農業はそれぞれの地域文化なのである。いま日本も地域の自立を謳っているが、それなら日本はもう一度、農業についての見方を変えなければならない。(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1130.html引用:2006.3.31)