フラジャイル / 大西順子 (1998年)

フラジャイル
★曲目
1. フェアトーン
2. コンプレクションズ
3. ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン
4. コンペアード・トゥ・ホワット
5. ヘイ・ジョー
6. ユーロジア・ヴァリエーション
7. サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ
大西順子(P, Keyboards),レジナルド・ヴィール(b), カリエム・リギンス(ds),日野元彦(ds),本田珠也(ds)
★1998年7月録音
★ジャズ・ピアニスト、大西順子さんは、バークリーを首席で卒業後、1994年にニューヨークの名門ジャズ・クラブビレッジ・バンガードに、日本人として初めて自分のグループを率いて出演しました。2000年の大阪公演を最後に、活動を休止しましたが、5年後には演奏活動再開し、現在はソロ・コンサートなどを開催しており、再び活動が活発化しています。
個人的には、7曲目のエリック・クラプトンのカヴァー「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」にハマりました。弟もやたらと気に入ってて、ベースとギターでリフをユニゾンしたのも覚えています。自分にとってはロックからジャズ・フュージョンへの架け橋的なCDです。
ジャズやフュージョンと呼ばれる音楽を聴いていると、音の洪水に襲われる時があります。収拾のつかなくなったような、混沌としていて、始まりや終わりといった定められた時間を忘れる瞬間。エネルギーとエネルギーがぶつかりあって、第3者(演奏者以外)からすれば、ただ”うるさい”だけのような嵐の襲来。でも、音楽の基本がこういうところにあるように思える時もあります。焚き火の時の炎を見ている時のように、いつまで聴いていても飽きません。自分が演奏しているような気になってしまっているのかもしれません。


"The Eye Of The Hurricane" (Herbie Hancock)