熊本マリさん

今日の新たな発見は、モンポウの素晴らしさです。フェデリコ・モンポウは、スペインの作曲家ですが、父親はカタルーニャ人、母親はフランス人と、エキゾチックな素質をもつ人だったようです。モンポウは小品作家としてとりわけ名高く、「繊細」「内省的」「静謐」と評されるようです。熊本マリさんが紹介されていたように、この曲を聴いていると、お香をたきながら、静かに一人の時間を過ごすことが苦にならないような気がしてきます。ちょうど京都の雰囲気にあっているのではないでしょうか、と言われていましたが、本当にその通りだと思いました。モンポウを聴いている感覚とビル・エヴァンスを聴いている感覚は近いように思えました。スペインはヨーロッパの中では南国で華やかで情熱的なイメージがありますが、外にエネルギーを発散させるばかりではなく、内省的で繊細なメロディーがところどころに織り込まれていることもわかりました。


★場所:京都ブライトンホテル(HP
★第14回リレー音楽祭inアトリウム(→プログラム
★演奏者:熊本マリ(HP)
★演奏曲
ショパン:ワルツ変イ長調Op.69-1「別れのワルツ」
     ワルツ変ニ長調Op.64-1「子犬のワルツ」
ブラームス:ワルツ作品39−15変イ長調
ビゼー:歌劇「カルメン」より
アラゴネーズ/ハバネラ/闘牛士の歌
モンポウ:「歌と踊り」より
グラナドス:スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」
ドビュッシー:月の光〜ベンガマスク組曲より
J・シュトラウスII:(エブラー編)美しく青きドナウOp.314
EC;ポンセ:間奏曲第1番 (「ミントの風」)


熊本マリさんの演奏。明朗闊達な方でした。輪郭がはっきりして、聴きせるところはしっかり聴かせる演奏です。



モンポウの「歌と踊り」はこんな曲です。



ポンセの「間奏曲」(ミントの風)