贖罪 / 尾崎豊




尾崎豊のアルバムはメジャー版はすべて持っています。個人的にはファーストアルバム「十七歳の地図」とラストアルバム「放熱への証」が強烈だと思っています。ラストアルバムの「贖罪」という曲を聴くと、もうすべて悟っていたんだなってわかります。ジャケットの写真も十字架に磔にされるイエスのようです。

静かに佇む色褪せた街並み
すこしづつ言葉を無くして行く僕がいる
日常僅かな仕事でつなざ止め
無表情な人波に紛れ込み凍えてる
何を待ち続け何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む


時の流れすら見失いそうになる
凍えた日差しに怯えてるそれだけさ
孤独なのか安らぎと呼べるのか
この暮らしに名を付けるというのならば
何処へ行くのだろう 何処へ辿り着く
名もない日々が訳もかく微笑む


僕は知っていた これが僕の暮らしだと
偽りを知る度 真実に戸惑う
風は柔らかに時を運んでゆく
寂しい心を優しくそっと包むから
何を待ち続け 何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む