ビートルズの英語 / ザ・ビートルズ・クラブ(2012年)

ビートルズの英語


★ロック・ミュージシャンの発言は、しばしば人を酔わせる魔力のようなものがあります。ビートルズの4人の世間に対する態度は、その後のロック・ミュージシャンの模範になりました。ジョン・レノンの「キリスト教発言」は、本質を見抜いた発言でした。ポールもジョージもリンゴもそれぞれの発言の数々は、彼らがいかに本質を見抜き、勇気のある人間かを証明しています。ただ、言葉というのは一人歩きし、中身の伴わない模倣(コピー)を生み出し、やがて形骸化していくというのも世の中の摂理です。


英語だから面白い冗談というものあるかもしれません。本書には収録されていませんが、Live at BBCという初期のライヴアルバムでは、こんな言葉遊びをしています。


Ringo: I'm Ringo and I play the drums
Paul: Well, I'm Paul and I play the bass
George: I'm George and I play a guitar.
John: I'm John and I too play a guitar.
Sometimes I play the fool.


ただ、彼らはやりたいようにやっただけなんでしょう。