ベルンハルト・シュリンクの小説『朗読者』を、スティーブン・ダルドリー監督が映画化。以前に小説「朗読者」を紹介しました。主人公の少年「僕」が、ある文盲の女性と性的な関係を持ち、思わぬ展開に巻き込まれる。その少年「僕」の葛藤と彼なりの彼女へのアプローチ(本を朗読すること)、また歳をとってから回顧しながらも、少しずつ自分の腹に、その悲劇を、彼女との思い出を、腹に納めていく。そのことを自分の娘に語ることで、一種の浄化作用となりつつも、罪悪感は完全には払拭できていない。
村上春樹のノルウェイの森を思わせるようなストーリー展開だと思ったのは私だけでしょうか。
- 作者: ベルンハルトシュリンク,Bernhard Schlink,松永美穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/28
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 104回
- この商品を含むブログ (168件) を見る
- 作者: Bernhard Schlink
- 出版社/メーカー: Weidenfeld & Nicolson
- 発売日: 1998/02/28
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る