今日も午前中と懇親会はバイトだった.午前は,フォーラム「自然再生事業」の会場でのバイトだったが,これは勉強になった.保全生態学と呼ばれる分野は,科学(可能か不可能か)と価値観(善いか悪いか)の異なる次元の判断が折り重なる複雑な一面を持っていると感じた.企画者の矢原徹一さんがいつもおっしゃっている意見の二項対立を避け,上の凸のグラフ,すなわち両者が折り合う最適解を探し求める必要があるというのは,共感を覚えた.一昔前は,研究者によって抱いている生態学の概念が異なっていると言われてきたが,現在ではその生態学の概念が研究者の間で統一されてきたと思われる.次は,研究者,行政,自然再生事業団体,企業の合意形成の時代であろう.