事情は複雑だ

少し勉強してみた.行動主義については,かなり事情が複雑なようだ.今いえることは,行動主義という言葉自体かなり古いということだ.
意識を認識と行動を束ねる高次機能と考える立場から意識過程を有用な情報処理過程と考え,生物が生存のために必要とする志向的な機構と考えたい.
とある.すなわち,意識とは何か(what)?というより,いかに意識をとらえるか(how)?と考えたいということだ.
また,自己意識(リカーシブな意識)というものも興味深い.
我々はリカーシブな意識を持つことにより自己の認識と行動を自ら説明する足場を固めると同時に,これを利用して他人の心的なモデルあるいは行動のモデルを作り,それによって他人の行動や心をシミュレートし予測し理解することができるようになる.
ものすごく簡単に言えば,「自分を知ることは他者を知ることにつながる」となるだろうか.

心の科学は可能か (認知科学選書)

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意識とは何か―科学の新たな挑戦 (岩波科学ライブラリー (36))

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認知心理学―知のアーキテクチャを探る (有斐閣アルマ―Specialized)

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