現代社会と境界性

先日,古本で買った河合隼雄著「生と死の接点」を読んでみた.第3章の「現代社会と境界性」が非常に興味深かった.
(「境界例」を),現代人の思考が,あまりにも明確に物事を区別して考えるのに対する,「自然」の側からの反撥,あるいは挑戦として受け止められないだろうか.・・・
二十世紀の科学において,明確に領域を区分する「線」としてみられてきた境界を,「領域」として見直し,その領域の探求に挑戦してゆくことが必要である,と考えられる.

生と死の接点

生と死の接点