自分自身を救うために

茂木さんのブログの中に,印象的な言葉が書かれていました.

フロイトユング精神分析は、もともとは
自分自身を救うために構想された。
 
 学問とは、もともとそういうものではないか。

 そのように考えることの大切な意味を私に教えて
くださったのは、河合隼雄先生である。 
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/08/post_c40d.html(2006.8.19現在)

フロイト派の患者(クライアント)はフロイト派の夢を見る,ユング派の患者はユング派の夢を見る”,”フロイト精神分析フロイトが描いた物語”と皮肉っぽく言われることがある.
心理学における主観性と客観性の問題.内観.<私>という観察負荷性などなど...
僕らは自分自身の中にある自分勝手な判断基準やその時々の感情,思い込みなどで人のパーソナリティを判断していることがある.こういった思い込みや自分勝手な判断基準から自由になり,ありのままの人間(自分)を理解するためには,どうすればいいのだろうか.
世の中には,本当にごく一部ではあるが,人間の「そういう部分」と関わらざるを得ない人がいるのは確かだろう.それが幸せか,不幸かなんて決められない.”関わらざるを得ない”のだから.