新訳『カラマーゾフの兄弟』を読む / 亀山郁夫 (2008年)

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★目次
第1回 二つの源−第一部第一編 ある家族の物語
第2回 引用としての父殺し−第一部第二編 場違いな会合
第3回 分身はいかに生まれたか−第一部第三編 女好きな男ども
第4回 過剰な人々−第二部第四編 錯乱
第5回 最後の戦い−第二部第五編 プロとコントラ
第6回 異界に触れる。または、ある罪人の一生−第二部第六編 ロシアの修道僧
第7回 危機の克服 −第三部第七編 アリョーシャ
第8回 「恥辱」の人−第三部第八編 ミーチャ
第9回 運命の力−第三部第九編 予審
第10回 未来の革命家−第四部第十編 少年たち
第11回 暴かれたもの−第四部第十一編 兄イワン
第12回 「父殺し」の深層−第四部第十二編 誤審
第13回 カラマーゾフ万歳!−エピローグ


今年の7月23日、ロシアのサンペトロブルグにあるマリインスキー劇場でオペラ「カラマーゾフの兄弟」(作曲:アレクサンドル・スメルコフ、指揮:ワレリー・ゲルギエフ)の世界初演が行われました。
ネットなどで見る限りでは好評だったようです。DVD化されればぜひ観てみたいものです。


ワレリー・ゲルギエフのインタビュー



自分自身は、カラマーゾフの兄弟などドストエフスキーの作品については、西欧文化あるいはキリスト教文化という文脈の中で読み解いていくものだという先入観を持っていました。しかし、徐々に、根底にはもっと普遍的ななにかがあるのではないだろうかと思えるようにもなってきました。