妙心寺 隣華院・大法院・大心院・桂春院

妙心寺の隣華院が特別公開されていたので、久しぶりにサイクリングがてら古寺巡礼を行いました。妙心寺は、花園の地に広大な寺域を持ちます。全国に末寺が約3500もあり、臨済宗各宗派のなかでも最大です。自然も多いため、京都市民からは「西の御所」と呼ばれているようです。


個人的には、大徳寺およびその周辺地域が京都のナンバー1のスポットなのですが、今回、妙心寺塔頭である大法院と桂春院があまりに素晴らしかったので、寺院を個別に見た場合、ナンバー1と2は、大法院、桂春院にしようかと思いました。


隣華院(HP
開山は南化玄興、開基は脇坂安治(わきざかやすはる)、慶長4年(1599)の創建です。長谷川等伯水墨画に金泥を刷いた二十面の襖絵がある客殿の室中は厳かで風格があります。東西南北それぞれに春夏秋冬が表されています。室中を除く他室には色鮮やかな狩野永岳の山水、人物、花鳥図が描かれ、また客殿廊下の杉戸の虎の絵は迫力があります。












大法院
大法院は、江戸時代の寛永二年(1612)、松代藩主だった真田信之の孫・長姫が、信之の遺命により菩提寺として妙心寺山内に創建した塔頭です。



抹茶と茶菓子(拝観料に込み)を頂きながら、客殿を囲む庭を眺めて心地よい一時を味わいました。












なんとU2のボノが2006年にこの寺に訪れたそうです。結構リラックスした様子だったようで、茶室で寝転がったりしていたそうです。



大心院
大心院は、室町中期の明応元年(1492)足利幕府に仕えていた細川政元が景堂和尚に帰依して上京区大心院町にあった私邸を寺に改め開山したのが始まりとされます。












桂春院
桂春院は方丈・書院のまわりに4つの庭があり、方丈北側の枯山水の坪庭「清浄の庭」、方丈南側は苔の美しい平庭「真如の庭」、方丈東側には馬酔木やもみじなどの樹木が植えられ奥山の風景をかもし出す「思惟の庭」、そこから梅軒門をくぐると、書院前庭の「侘の庭」があります。「侘の庭」は、猿戸によって外露地と内露地に分かれ、茶室「既白庵」に通じています。





清浄の庭



思惟の庭



真如の庭




侘の庭



ビデオに撮ってみました。



椿寺・地蔵院