ナイン・ストーリーズ / J.D.サリンジャー(1974年)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)


アメリカ合衆国の小説家で『ライ麦畑でつかまえて』が有名。本作は、1953年発表された短編集。サリンジャーの作品の中には東洋思想、禅の影響が垣間みられるくだりが多く、ヒッピーなどカウンターカルチャー寄りの若者から支持を得ていました。


正直な感想を述べると、接点がまったく見いだせなかったです。ヒッピー文化には興味があるので、彼の作品の良さもわかるかと思いましたが、『ライ麦畑でつかまえて』も本作も、なんだか雲を掴もうとしているような気持ちのまま気がついたら読み終えていたといった具合です。また、気が向いたら、もう一度読んでみましょう。小説もフィーリングに頼る部分はあるでしょう。