Study: 姫路科学館

姫路科学館の常設展示を見に行ってきました。2Fの「地球と郷土の自然」では、アロサウルスとステゴサウルス、2体の恐竜の全身骨格から手のひらサイズの物まで、様々な時代の化石や復元模型を展示しされています。今回の目的は、「恐竜」を見ることでした。

3F「身のまわりの科学]、4F「私たちの宇宙」でした。私も、一応、学芸員の資格を取得したのもあって、博物館や資料館というのに、興味があります。海外旅行にいった際にも、美術館や植物園、博物館などをよく巡っていました。

どのフロアも、インターアクティブ(体験型の展示)で、頭だけでなく、身体と五感を使って楽しめるようになっていました。思考中心のサイエンスというイメージがある中で、体験型のサイエンスというのは、いいと思いました。そもそもサイエンスは、観察や記録といった経験から得られたデータをもとに、一般論を導き出す側面があるので、こういった体験の記憶は、子どもたちが何か考える際の原体験になるかもしれません。

我々大人も、情報をアップデートしなければならないと思った1日でもありました。例えば、恐竜は爬虫類と思っていましたが、ワニと恐竜は下位の分類学的には違うグループです。ワニと恐竜は、上位分類群の「爬虫綱」まで共通しているので、爬虫類の仲間であることが分かります。

そう考えると、「爬虫類と恐竜は、一体何が違うのか?というのは、設問自体がおかしいことになります。

設問としては、

現生の爬虫類(ワニなど)と、絶滅した爬虫類(恐竜)の違いは何?

となります。

答えは「立ち方・歩き方」にあるようです。

現生の爬虫類は、腹を地面につけて、「這う」ことで移動する。恐竜は脚を真っ直ぐに下に伸ばして、脚のみで立ち、直立歩行で、移動していたとされます。

他にも、恐竜が恒温動物だったという説もあり、現生の爬虫類や両生類を、ただ大きくしただけと考えるには無理がありそうです。それにしても、あんな重たい尻尾と頭をバランスをとりながら歩いていたんだから、すごいですね。

卵で繁殖していたのは以前よりわかっていましたが、さらに巣を守っていたこともわかってきました。体表の一部が毛で覆われていた恐竜もいたと言われます。生態的には、鳥類に近いとも言えそうです。今後も分類が変わる可能性は十分にありますね。

 
 
 
 
 
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