Books: 村上T / 村上春樹(2023)

 

こんな本も村上ネームバリューで売れてしまうのだから、やはり村上さんはすごいなと思います。でも実際に読んでみると、あくまでTシャツの紹介ではあるのですが、普通の人が知らないような世界や体験と共に語られます。アメリカ本土で買った経験だとか、海外各地で衝動買いしたエピソードを交えて紹介されています。

私は、学生の頃はTシャツが苦手で、ポロシャツばかりを好んで着ていたのですが、最近は、Tシャツで仕事をすることが増えました。個人サイトにも何点かTシャツを紹介しています。最近は特にネコ関係のTを探して買っています。バンドをやっていた頃は、メタルバンドのTばかり探して買っていたのですが、バンドTってすごく高価で、1着当時でも4,000円〜6,000円くらいしていたような気がします。私も村上氏と同じ感覚で、安くて、自分にしっくりくる(着てて恥ずかしくない)、でもどこかで反抗心みたいなものも込めてみたい(知的に、悪ぶってみたい)気持ちはわかります。でも、やはり彩度の高い色のTは苦手で、黒、グレー、ネイヴィーあたりが結局自分は落ち着きますが。

そういえば、アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスがお気に入りのマイナーなバンドのTを着てライヴをして、密かな広告塔の役割を果たしています。Tシャツって何気ないけど、メッセージ性が強くて、確かに面白いですね。茂木健一郎さんが、アインシュタインのT着ているのも良い感じだなぁと思ったことがあります。