宇治 -萬福寺から平等院へ行く

黄檗、宇治の寺社を巡ってきました。今日は天気もよく、寺社では山吹、藤、ツツジが咲いており、道端の石積に生えるコケやシダも綺麗でした。今はいい季節ですね。


今回の散策ルートは、萬福寺→橋寺→宇治神社宇治上神社源氏物語ミュージアム興聖寺平等院→県神社 でした。


萬福寺
日本の禅宗臨済宗曹洞宗黄檗(おうばく)宗の三宗で、萬福寺黄檗宗の総本山です。この寺は、寺らしくあり、観光にも堕ちず、かといって訪れるものをよせつけないこともなくと、通好みの場所ではないでしょうか。


大きなお腹の布袋尊(中国では弥勒菩薩の化身)が祀られています。






山内の石敷きの道と松がいい雰囲気を出しています。ちなみに修行僧は、両脇の葛石の上を歩き、決して中央の石の踏んではならないそうです。



宇治上神社
世界遺産です。奥の本殿の覆屋は日本最古の神社建築で、屋根が優美な曲線を描いています。



興聖寺
寺社の境内へ向かうアプローチは、京都の寺社の中でも屈指の美しさだとも賞賛されています。



石積の上には、宇治十二景の一つ「春岸の山吹」が咲いていました。



朝霧橋
宇治橋からの眺めも、朝霧橋からの眺めもすばらしいです。平等院も美しいのですが、この宇治川の景観とともに、当時の宮廷の様子を想像するのもいいかもしれません。
このあたりから源氏物語散策の道「さわらびの道」を歩くと、宇治十帖ゆかりの古跡、宇治神社宇治上神社源氏物語ミュージアムがあります。


源氏物語ミュージアムに入館して、源氏物語の宇治十帖の一部を映像化した「浮舟」を鑑賞しました。第3部のお話で、薫と匂宮の板ばさみになった浮舟の苦悩が描かれています。 京都では、街中でもニュースでも「源氏物語千年紀」というキャッチフレーズを頻繁に見聞します。小さい頃は、源氏物語は単なる恋愛ものだと思い込んでいて、戦国時代の武将の話の方が好きだったのですが、この歳になって、改めて源氏物語を鑑賞すると、なんとなく、それぞれの登場人物の気持ちがわかるような気がしました。自分も少し大人になったのでしょうか。



宇治川



平等院
有名な平等院鳳凰堂です。凰翔館では当時の鳳凰堂の装飾を3Dで再現したものも見ることができます。境内では藤棚が綺麗でした。