以下の文章は、ある生物の生態に関する記述です。さて、どの生物に関する記述でしょうか。グロテスクでインパクトがあります。
「オスは次第にメスの体と一体化し、皮膚や血流を共有するようになる。そしてついには、オスは目やほぼすべての内蔵を失う。１匹のメスに、６匹以上のオスがこのようにして寄生する。」
実は、この記述はアンコウに関する記述です。このような寄生の習性は、アンコウ目のうちヒレナガチョウチンアンコウ科、ミツクリエナガチョウチンアンコウ科、オニアンコウ科などで見られることが知られています。
このような奇妙に思える習性も、深海というほとんど光の届かない、エサも少なく、オスとメスが出会う確率も低いような特殊な環境に適応した結果といえるでしょう。これも、多様な生物進化の一例です。
はりま里山研究所企画「サイエンスコラム」
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