トム・クルーズ主演のナチスドイツものの映画。ワルキューレというのは、リヒャルト・ワーグナーのオペラでも有名ですが、そもそもは、北欧神話に登場する《戦死者を選ぶ者》の意味を持つ女神たちのことです。
シンガー監督のこだわりにより、撮影の多くは実際に事件の起こった現場・史跡においてロケを行われました。しかし、トム・クルーズのシュタウフェンベルクへの配役への賛否両論、一部のロケを巡って、ドイツ国民とアメリカの制作側との間で難しい局面もあったようです。
ドイツ映画というよりは、ハリウッドがドイツをロケ地に選んだという印象を受けました。トム・クルーズが主演であることから、どうしてもMIを思い出してしまいます。この映画もスパイ大作戦的なところがあるので、その意味では適任だったかもしれません。
