Study: Srimad Bhagavatam – day 579

第10編第8章

本章では、シュリ・クリシュナとバララーマ兄弟の幼少期の様子について語られます。

聖仙シュカは続けました。「パリクシット王よ!ヤーダヴァ族の司祭、聖仙ガルガは、厳しい苦行を行なった偉大な修行者でした。ヴァスデーヴァ(シュリ・クリシュナとバララーマ兄弟の父)の要請に従い、聖仙ガルガはゴクラの地を訪れました。

聖仙ガルガが訪ねたとき、ナンダ(クリシュナの養父)は恍惚としました。ナンダはすぐに立ち上がり、手の合わせて聖人を受け入れるために前に進み出ました。シュリ・ハリ(ヴィシュヌ)が偉大な聖人の姿となって到着したものと信じ、ナンダは彼に敬意を表して平伏し、喜んで彼を礼拝しました。

聖仙ガルガは、敬意を受け入れ、用意された席で寛ぎました。ナンダは聖仙を褒め称え、柔らかい口調で尋ねました。「知識の化身(具現化)であるあなたにどのように奉仕できるか教えてください。私にできることは何ですか?私に命じてください」と。

「偉大なるお方よ。家住期にある人間の意思は弱いです(霊的な意味でマインドが弱まっている)。偉大な聖仙がお住まいを離れ、家住期の人間を元気づけるためだけに家の主人を訪ねました。高潔な聖人が、霊性の低い家主を訪れることは非常にまれです。あなたが今日私たちを訪問したことは私たちにとって最高の幸運です!」

「純粋なご意志により、人々に幸運をもたらすことを意図して、偉大な聖仙は一般の家庭を訪れました。彼らは「Inti inti tirigi tirigi hitamu pancu pādamu」と主ダッタのバジャンを歌いました。あなたはどの家庭でも無作為に訪問するわけではありません。あなたが訪問することを選んだ特定の家だけです。あなたの訪問により、私たちに幸福がもたらされます。」

「偉大な聖人は、一般家庭を訪問することで得られるものは何もありません。あなたは人々の幸福のために永遠に努力する聖人のひとりです。尊敬する聖人よ、あなたは私たちが知覚・予測できない知識を与える「ジョーティシュ・シャストラ」(光の聖典、天体の聖典という意味)(インド占星術)を構築しました。

聖仙ガルガは、すべての人間が求めていた、ヒンドゥ教の伝統的な占星術の体系を構築しました。

「偉大な聖人よ、占星術の知識を通して、人間は過去世での行為の果報と、現世で経験する果報により生じる悲しみと喜びを知ることができます。この科学がなければ、人々は将来の出来事について無知になるでしょう。 また、過去に犯した過ちについても知りません。

あなたはヴェーダ学者の中で最高の存在です。これは真実です。偉大な聖人よ、この二人の少年のために命名式(インドでは通常誕生後12日目に行われる)と他の関連するサムスカーラ(過去世の記憶/印象)の浄化活動を行ってください。 ブラフミン(バラモン)はすべての人間にとってのグル(師)です」

ブラフミンとは、ブラフマン(至高の主)を熟考/瞑想することに永遠に夢中になっている人です。 彼は真我実現しています。 ブラフミンという言葉はカーストを指すのではなく、ブラフマンを永遠に熟考/瞑想している人を指します。 そのような人々は全人類のグル(師)です。 彼らは人類全体の幸福を求めています。