Books: Shreemad Bhagavad Gita: The Song of Love / Paramahamsa Sri Swami Vishwananda (2017)

 

バガヴァッド・ギーターをヴィシュワナンダ師が解説なさっています。

本書は、欧米圏の帰依者や読者を想定しているのと、秘伝的な見方ではキリストはクリシュナ、ひいてはヴィシュヌのアヴァターとの説もあるため、聖書からの引用やイエス・キリストの行動や親愛に関する言及が多いです。しかし、欧米の思想にすり寄っているわけではなく、個人主義や利己主義が強まった先進国の人々に対して、霊性の道に導かれた主人公アルジュナのクリシュナへの信愛(バクティ)を通じて、各人の生き方を問い直しているかのようです。

ギーターは、マハーバーラタの一部であり、シュリマド・バーガヴァタムは、マハーバーラタでの出来事を、後の王であるパリクシットが聖仙から話を伝え聴くという構図です。ラーマーヤナについては、ハヌマーンの献身について解説があります。

時間軸としては、ラーマーヤナマハーバーラタ(一部BG)→シュリマド・バーガヴァタムです。

個人的には、こんなに黄色マーカーを引きまくった解説書はなかったです。どの箇所も、これは自分に向けて書いてくださったのだなと感じ、心が洗われる思いで読んでいます。

The greatness of the Gita is that at the end, whatever one wishes for with a pure heart, one will receive. Going through the Gita, the heart goes through a sieve and gets purified. The mind goes through transformation, and the soul is cleansed.

バガヴァッド・ギーターの素晴らしさは、読者が純粋な心で望めば、最終的には何でも授かることができるということです。ギータを読み進めると、心がふるいにかけられ、浄化されます。マインド(思考)は変異し、魂は浄化されるのです。