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有機農薬

農薬を研究していると話すと、必ずといっていいくらいに聞かれることがあります。それは、”「有機」表示のある農薬っていいものですか? 特に、なたね油やマシン油のものは効くのですか?”というものです。 「有機」表示のできる農薬というのは、「JAS法…

モンシロチョウの累代飼育

仕事でモンシロチョウの飼育を始めました。11月にキャベツ畑で雌成虫を捕獲し、採卵しました。孵化した幼虫個体群の一部は実験に用いて、一部は累代用に飼育を継続させ、現在次々と成虫が羽化しています。80cm×100cm×50cmの飼育ケースに放飼して、上から蛍光…

PDF

8月に掲載された分がpdfでダウンロードできるようになりました。 興味ある方はこちらへ⇒http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaez/53/3/53_85/_article とにかく、和名が長いですね・・・滑舌の悪い自分にはいつも試練です。

出張

農薬関係の試験成績検討会に昨日・今日と2日間参加しました。会社の仕事です。一人でのりこんでいきました。いい社会勉強になりました。 懇親会では、思っていたよりも色んな方とお話をすることができました。若干がんばって積極的にいったのもありますが、…

第7回 医療・社会・環境研究会

阪大豊中キャンパスまで研究会に参加してきました。自分も含め9人の談話会型式だったので、少し緊張しました。科学史、経済史、日本史をバックグラウンドとして持つ教授、博士の方や、現在、公衆衛生、疫病について研究されている博士課程の方がおられました…

生物多様性条約とGM作物

国連生物多様性条約の締約国会議(COP10*1)が、来年10月、名古屋で開催されます。192カ国が参加し、絶滅が危惧される生物をいかに守るかが議論されます。この中で、遺伝子組み換え(GM)作物の規制も焦点の一つとされています。 日本農業新聞11月3日の総合…

緑色光の照射

みどりきくぞう 〜緑色光照射病害防除システム〜(HP) 植物に緑色光を照射すると、さまざまな効果があることがわかってきたそうです。 特徴として、 ・植物が本来持っている生体防御反応を高める。 ・植物への悪影響はほとんどない。 ・農薬登録の必要や農作…

生物間相互作用と害虫管理 (2009)

★目次 はじめに 序論 新たな害虫管理に向けて 第1部 多様な種間相互作用を活かした害虫管理 第1章 捕食者-餌系の種間相互作用 第2章 捕食寄生者-寄主系の低密度安定化機構 第3章 甘露排出昆虫-アリ共生系を中心とした種間相互作用網 第4章 生食連鎖と腐食連…

9.18(曽爾高原の植物)

18という数字も9を二つ重ねているので、とても愛着があります。2009.9.18は僕にとって特別な日であるはずです。 そんな日に先日曽爾高原で撮影した植物を一挙公開したいと思います。 マルバハギ(マメ科) ハギなので、秋の七草のひとつ。 ウド(ウコギ科) …

総選挙に向けた逆マニフェスト

いつもよく読んでいる「だいずせんせいの持続性学入門」というブログです。「総選挙に向けた逆マニフェスト」という記事を読んでなるほどなぁと考えさせられました。

母校へ

ある用事で久しぶりに学部時代の4年間を過ごした大学へ行ってきました。4回生のときに所属していた研究室へ行き、お世話になっていた先生にお会いしました。とても親切にしてくださり、感謝感激でした。ありがとうございます。 思えば、かつて自分は「(化学…

廃食用油

先日、実家の納戸の掃除をした時に、20年くらい前にお中元としていただいた植物油が貯蔵(?)されていました。まだ空けていないので、廃油として捨てるのももったいないし、調理用として使うには酸化が進みすぎている困った状態でした。 そんな時、ちょうど…

BIOCITY(ビオシティ)

面白い雑誌を知りました。ビオシティという雑誌です。年に4回刊行されるようです。この号は、持続可能なスカンジナビアという特集が組まれていて、デンマーク、フィンランド、ノルウェイ、スウェーデンの4国を中心に自然エネルギー、環境教育、農地の整備な…

コメからバイオエタノール

石油値段の高騰と地球温暖化への関心の高まりからバイオ燃料の利用が注目されています。これを受けてバイオ燃料の原料であるトウモロコシ、サトウキビの値段も急激に上昇しました。実は、バイオエタノールは、コメからも生産できるのです。日本酒を造る要領…

環境保全型農業推進コンクール

農水省の取り組みの一つに「環境保全型農業」の推進があります。エコファーマー認定を行ったり、毎年、農業環境の保全活動の取り組みの普及・拡大に貢献した消費・流通団体を表彰しています。審査のポイントの中に、化学合成農薬などの適正使用や節減が挙げ…

米ホウレンソウ「O157感染」

米国産ホウレンソウを介した病原性大腸菌O157の感染が18日には,全米の21州に拡大したというニュースです. 食品業界は非常に痛手ですよね... http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000012-fsi-bus_all VOA→http://www.voanews.com/spec…

カボチャ残留農薬 他の2戸も基準超える 

北海道函館市亀田農協所属の農家一戸が生産したカボチャから、国が定めた残留基準値を超える農薬「ヘプタクロル」(有機塩素系殺虫剤)が検出され,他の二戸の農家のカボチャも基準値を超えていた. 土中のヘラムシという害虫駆除のため、ヘプタクロルを広く…

DDT復権!?

マラリア制圧へ、DDT復権を…WHO 「適切に使えば有害ではない」世界保健機関(WHO)は15日、ワシントンで記者会見を開き、「マラリア制圧のため、DDTの屋内噴霧を進めるべきだ」と発表した。DDTは、生態系に深刻な悪影響を及ぼすとして19…

第11回国際農薬化学会議が2006年8月に神戸で開催

第11回IUPAC国際農薬化学会議(11th IUPAC International Congress of Pesticide Chemistry、Kobe, JAPAN, 2006)が,2006年8月6日(日)から11日(金)まで,神戸で開催されます.→農環研のページ メーリングリスト「IPM」の情報では, IP…

総合的害虫管理(IPM)

応動昆から記念行事特集の冊子が送られてきました.本誌の後半ではパネルディスカッションで議論された内容の要約が書かれています.2つ目の記事の「総合的害虫管理」の問題点についての議論は非常に自分の研究に関係があります. IPMに対する批判として ・I…

有機リン系農薬の空中散布自粛要請

5月23日付けの産経新聞で,健康被害の懸念から群馬県が無人ヘリコプターによる有機リン系農薬の散布に対して自粛要請を決定したという記事が掲載されました. 化学農薬に対する風当たりが非常に強くなっている中で,有機リン系農薬は,最後の砦といっても過…

農業でもユビキタス化

僕の無知のせいか,農業関係ではユビキタス化はまだまだだと思っていたのですが,思っていたよりもはるかに進んでいると日々実感しています.スーパーで売られている野菜・果物にICタグをつけて,生産者や産地,収穫時期などを知るというのは普及してきてい…

実用化されているコマユバチ

日本では,生物農薬として登録され,実際に農家で使われているコマユバチは数えるほどである.その中でもナスやトマトの葉っぱに潜って被害を与えるハモグリバエに寄生するハモグリコマユバチは,有名である.ある農薬会社のHPで,寄主に産卵する寄生バチの…