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ベゴンの生態学を読みきった

この間のゼミで,ベゴンの生態学を輪読しきった.あのでっかくて2kgくらいありそうな本をみんなで読み終えたのだ.毎週3時間くらいの長丁場だったけど,みんな本当によく頑張ったなと思うし,色々と勉強になった.僕がまとめた章も生物的防除に関するところ…

第65回目

第65回目の文献ニュースを提出した.もうとっくに1年分は終わって,来年の今頃の分に達していると思う.しかし,量は重要ではなく,内容をどれだけ読めているかが重要なので,自分自身,記録更新会のようにはなってはいけないなと思っている.

やっぱり不思議

やっぱり「細胞の分子生物学」を読んでいても,普段研究していても,どうして生物ってこんなにうまくできてるんだろ!?て思ってしまう.神がかり的だ.そして,ダーウィンの進化論的な見方で,こういった生物の仕組みが作り上げられてきたということを,信…

成績がよかった

この間,7月上旬に学内での分野ゼミがあったのだけど,金曜日くらいに成績表が返ってきた.修士課程に入ってから毎年発表を行ってきて,今までで一番成績が良かった.9割以上の学生・教員の方が,研究内容,質疑への応答が大変優れていると評価してくれて,8…

哲学と科学の共通点

昨日は,オートポイエーシスを研究している友達と長い時間話をした.僕からすれば,彼は科学者であり,哲学者である.「自分の世界を持った人」でもある.彼の論文も見せてもらい,色々と話をした. 彼と議論すると,いかに僕が形から入っているかを痛感させ…

テラトサイト

内部捕食寄生バチが寄主の体内で発育するためには,テラトサイトという寄生バチ由来の細胞の援助が必要であると考えられている.テラトサイトが寄主の血液から栄養分を寄生バチに運ぶとも言われている.テラトサイトのサイズは,寄生バチ幼虫の発育に伴って…

何が主体!?

今日は論文を2本読んだ.寄生バチ関係のものだけど,一つはポリドナウイルスのものだ.寄生バチの場合,寄主の免疫反応を回避するために卵巣内に共生しているポリドナウイルスや毒液が必要とされている.しかし,何が主体なのか?と考えてみると,寄生バチか…

オートポイエーシス

僕の友達で,オートポイエーシスについて研究している人がいて,この考え方は面白い. オートポイエーシスとは,境界を自ら作り出すことにより、その都度自己を制作するという考えのことで,従来の有機体の捉え方とは,まったく視点が異なっていて,システム…

夜に勉強会

今日の夜は,留学生の人と生態学の勉強会をした.この間の続きで統計学をした.僕らの頭が悪いのか,教科書が悪いのか,完全に理解することは不可能だった.

「研究が終わってから」という論理的矛盾

多くの人は,たくさんの量の仕事をする場合,「優先順位」をつけて,順序良く,秩序立てて,こなしていく事が合理的で効率的なプロセスであると思っているだろう.僕に関しても,「大切だ」と思われることからこなしていく.いわゆる「要領のよさ」と呼ばれ…

生物兵器

僕がよく論文を読んでいるアメリカの研究者ベッケージさんの研究の記事が日経サイエンス(大分前だけど)に載っていたので紹介. http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/9802/wasp.html

共生ウイルス

コマユバチ科の寄生バチには,Polydnavirusという共生ウイルスを有している種が多く,この共生ウイルスが,寄主の免疫反応を回避するのに役に立っていることも知られている.http://www.kanshin.com/?mode=keyword&id=763882

最高分げつ

今日は野外調査の日だった.台風一過なので,天気がよく非常に暑かった.今で,水田のイネは最高分げつくらいかな.水田は潅水されていた.そろそろ穂が出始めるな.

第10回文献ニュース

第10回目の文献ニュースが掲載された.今回は,マクロな視点から捕食寄生者ー寄主の関係をみた論文を読んだ.Hanskiさんは,メタ個体群に関する研究でかなり有名な人だ.

科学者は「事実」と「価値」を明確に区別すべき

ウェーバーは,科学者は「事実(〜である)」と「価値(〜すべき)」を明確に区別して表現すべきだと主張している.このことは,科学者は,社会の「こうすべきだ」といった命題を大前提として,それを実現させるために,科学的根拠に基づいて,合理的な手段…

寄主の餌

昨日は,昼から刈り取ったイネ(葉,茎)をパウダー化する作業を行った.パウダー化というとかっこいいが,単に高温乾燥機で乾燥させたイネの葉と茎を,丁寧に粉砕して,最後にホームキッチン用のミルサーで粉々にするというすごく地道な作業である.でも実…

実証主義はくだらないわけではない

ベルクソンの主著「創造的進化」は,ラマルクの進化論から大きな影響を受けていると言われる.ラマルクの進化論,すなわちラマルキズムは,当時ダーウィンの進化論を支持する学者から罵倒された.そして,現代でも獲得形質の遺伝は否定されたことになってい…

都会の人がいう「環境を守る」とは

保全生物学の世界では,川下,川上問題は一つの大きな論点である.すなわち,都会派のいう「自然を守る」と,田舎派のいう「環境を守る」の間には,埋めがたい溝があるからだ. 僕は,田舎育ちなので,「都会の便利さ」に対して羨望の眼差しを持って育った.…

不満だらけだ

昨日のゼミでは,不満が残った. 「科学とは何か」,「保全生物学の役割」といった話題に関する議論には釈然としなかった.科学とは何かと考えた場合,客観性,再現可能性,定量化,観察,因果律といったキーワードは出てくるが,それぞれの言葉自体の意味が…

生活スタイルの改善

僕は毎日朝起きてから,調査があるときは,9時30分くらいに出かけているのだけど,ない時は昼まで家で色々している.さっさと研究室に行けばいいのにと思われるかもしれないけど,意外と研究室って,朝は人が少ないけど,床に人が寝転んでいる時がよくあった…

サイエンス・ウォーズ

金森修の「サイエンス・ウォーズ」を図書館で見かけたので,借りてみた.本書の最後に「エコ・ウォーズ」という章が設けられている.ここでは,ディープ・エコロジーの思想を基盤として,アース・ファーストという自然保護団体を作ったフォアマンというとい…

大阪はクマゼミだらけ

大阪の都市問題の一つとして,近年,市内では驚くほどたくさんのクマゼミが発生していることが挙げられる.そして,かつてはたくさんいたニイニイゼミやアブラゼミが少なくなっているらしい.地球の温暖化や都市のヒートアイランド現象で大阪が暖かくなった…

ボルツマン

昨日,秀人君から聞いた話の中で,ボルツマン定数についての話は興味深かった. 「温度や圧力といったものは,原子や分子などの粒子が,ニュートン力学に従って,衝突などの運動をしていることによって起きている」 というのは,化学か何かで習った気がする…

夏休みの計画

8月はゼミがないので,もう少し自分のやりたいこともできるかなと思っている.ということで,少しここで夏休みの計画を立てようと思う. 生活→夏ばてをしないように,早寝早起きをする.これは夜更かししない限り大丈夫かな. 健康→最近忙しくてエグザスに行…

議論すると頭がよくなる

梅田から帰ってきて,研究室に行った.毎日の通り飼育をした.それから留学生のLさんと勉強会をした.今日は統計学を勉強した.二人とも数式とにらめっこしながら,”う〜ん”と,うなったり,こういう意味じゃないですか!?とひらめいたり(?)と,なかなか…

ランダム学習

どうやら後期から学内で英語の学習システムが始まるらしい.学生が3万円くらい費用を払って本格的に英語を勉強していくもので,ネイティヴの講師とパソコンや会話を通じて文法の基礎から体系的に学んでいくとのこと.TOEICでも確実に100点は上がるらしい. …

日焼けした

今日は朝から野外調査に出かけた.イネは大きくなっているんだけど,虫の発生はまだまだって感じだった.早く発生して〜!

細胞の分子生物学

念願の「細胞の分子生物学」を買った.生協で買ったけど,1万9千円もした.バイト代の1か月分を上回る金額だった.高3の生物を教えるためもあるし,なにより自分自身勉強していきたいからだ.高校時代は生物を選択していたし,大学でも生化学や分子生物学の…

このコンテンツは友達のために,書き始めたというのもあるので,その人がどれくらいわかってくれているのだろうというのも,一つの指針にしている.しかし,その友達によれば,「生物の究極の目的は種の保存であると私は思う」と解釈しているらしく,僕はこ…

結局

保全生物学って何かと考えすぎて,どんどん複雑になってしまう自分に気づいた.もっとシンプルに考えようと思う. そのまま考えるなら,生物を保全する学問だ.人以外の生物はおそらく人間のような思想などは持っておらず,自らが棲む環境がどんどん破壊され…